夕暮れ生徒会室

先日、高校時代の友人たちに会って、飲むでもなくだらだらとしゃべり続けた。あのときみたいだなって、今ふりかえってみて思う。
あのときみたいなんだけど、それぞれ、成長しているところがあって。相変わらずのいいところがあって。

彼らは優しいなと思う。
話に出てくる人たちが、だめだめな人で、それを笑うような会話であっても、飽くまでも慈しみというか、親しみのようなものがあって
「あいつはほんとにだめだなー」
っていう言葉が、優しい。中学まで、と大学で出会った人たちにはそういう言葉にトゲがあって、久しぶりに「他人を貶める笑い」に遭遇したときは心に刺さった。

あと、きちんと労働をすることの大切さとかを基盤にしているところが、安心できる。働きたくないな、っていう人の気持ちも分かってきたけれど、大卒の人から聞くその言葉とは意味が違う。労働を身体にしみこませて、仕事を楽しみながら成長しながら、何かを守っている。なんなんだろう、守っている物は人それぞれなんだろうけど、楽を知って、楽に戻りたい発言じゃあ、ないんだよ。僕の感覚は、彼らのほうで、久しぶりにその想いを、若い人から聞いた気がする。